診察・診断
診察・検査・診断について
専門医による診察が治療成功への第一歩
肛門・直腸の疾患や大腸の症状は、早期発見・早期治療が何より重要です。港北肛門クリニックでは、最初の診察から患者様一人ひとりに丁寧に向き合います。
適切な治療には正確な診断が不可欠であり、その土台となるのが初診時の詳細な診察です。当院では、患者様のプライバシーに最大限配慮した環境で、肛門・大腸疾患の専門医による確かな診察を行っています。
受診から診察の流れ
来院していただいた順に、受付番号発行します。診察の順番が参りましたら、番号でお呼びしますので、診察室にお入りいただきます。
ネット予約時、あるいは受付をしていただいた際に記入していただいた問診票をもとに、症状を確認しつつ診察を行っていきます。
診察は着衣のまま行いますので、まず右下横向きの無理のない体制をとり、下着をお尻だけが出る程度に下げさせていただき、医師が背中側から肛門を診察させていただきます。
診察の手順
診察の手順は、まず肛門周囲状態を目で観察(視診)、次に指を用いての触診、さらに直腸肛門鏡を用いて、内部を観察させていただきます。この診察を通じて、詳細かつ正確な診断を下します。
各検査方法で診断可能な主な疾患を表にまとめました。
| 検査方法 | 検査内容 | 診断可能な主な疾患 |
|---|---|---|
| 目による診察 (視診) | 肛門周囲の状態を目で観察 | 脱肛(内痔核の脱出)、痔ろう、外痔核、みはり疣(皮垂)、直腸脱、肛門ポリープ、肛門周囲膿瘍、肛門尖圭コンジローマ、皮膚炎をはじめとする皮膚疾患など |
| 指で肛門・直腸を診察 (肛門直腸診) | 医師が手袋と潤滑剤をつけた指を肛門から挿入し、肛門と直腸を触診。(肛門周囲、肛門内、直腸の下部) | 内痔核、痔ろうおよび肛門周囲膿瘍、裂肛、肛門ポリープ、肛門管がん、直腸ポリープ、直腸がん、血便や粘血便の有無、便の硬さ、前立腺肥大や前立腺炎など |
| 直腸肛門鏡による診察 | 専用の機器を用いて肛門や直腸内部を詳しく観察 | 内痔核、裂肛、肛門ポリープ、肛門管がん、直腸ポリープ、直腸がん、直腸炎や大腸炎、血便・粘血便や粘液便、便の性状など |
これらの検査を組み合わせることで、より正確な診断が可能となり、患者様に最適な治療法をご提案することができます。
診察に基づく検査の選択
初診時の診察結果をもとに、必要に応じて適切な検査をご提案します。検査は、より正確な診断を行い、最適な治療計画を立てるために重要です。
当院で実施している主な検査
診察結果に基づき、必要に応じて以下の検査を行います。
肛門・大腸の検査
- 肛門診・直腸診
- 肛門周囲の視診と指診による触診で、多くの肛門疾患を診断します
- 痔核、裂肛、痔瘻などの肛門疾患の状態を評価します
- 簡便ながらも重要な情報が得られる基本的検査です
- 大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
- 大腸の内部を詳細に観察する検査です
- ポリープや炎症、がんなどの有無を確認できます
- 必要に応じてポリープの切除や組織検査も同時に行えます
- 検査前の腸管洗浄(下剤の服用)が必要です
手術前検査
- 胸腹部X線検査
- 胸部や腹部の状態を確認します
- 手術前の全身状態評価に重要です
- 心電図検査
- 心機能の状態を確認します
- 手術を行う際の安全性評価に役立ちます
- 血液検査
- 院内での血算(末梢血液検査)
- 外注による詳細な血液検査(貧血、炎症反応、肝機能、腎機能など)
- 病理検査
- 組織検査(外注にて実施)
- ポリープや病変部から採取した組織を詳細に調べます
診断について
診察後に診断についてご説明し、速やかに治療を始めます。治療の選択肢がいくつかある場合はそれぞれのメリットデメリットを説明し相談します。確かな診断がつかなかった場合は、さらなる検査の提案をすることがあります。
診察後は診断して治療を始めますが、ここで大切なのは、肛門の問題か、大腸の問題か、あるいは両方に関係があるかということです。問題点を浮き彫りにして、的確な治療をしていかなければなりません。治療法が全く異なるからです。
肛門の場合
肛門に問題があると診断した場合、それに対して内科的治療(保存的治療ともいいます)か外科的治療(つまり手術です)かどちらを選択するかを決定します。
- 保存的治療(内科的治療): 程度の軽い場合は、注入軟膏や坐薬などの薬物治療、生活や食事、排便指導を行います。
- 手術治療(外科的治療): 程度が重い場合、手術治療をお勧めします。疼痛が強い、出血が多いなど緊急性が高いと判断したら、早急に予定を立てます。
※手術治療がベストでも、すぐに手術ができない場合や急ぐ必要のない場合は、ご本人の希望に沿って手術の予定を立てます。それまでの間は症状の悪化を防ぎながら、保存的治療でなるべく症状を抑えるようにいたします。
手術法に選択肢がある場合はそれぞれのメリットデメリットを説明し、ご相談しながら進めていきます。
大腸の場合
- 必要に応じて、大腸検査を行います。大腸に治療が必要な疾患(器質的疾患)があるかないかが重要です。
- 大腸に異常がある場合:大腸がんやポリープ、大腸炎などの器質的疾患がみられた場合は治療が必要です。
- 大腸がんやポリープには外科的治療や内視鏡治療、種々の大腸炎には薬物治療、食事療法を行います。当院でも積極的に治療を行いますが、必要に応じてより高度な治療のできる専門病院に紹介します。
- 大腸に異常がない場合:まずはご安心いただけます。ただ、気になる症状がある場合は、機能の問題が考えられますから、整腸剤や下剤などの薬物による治療、食事・生活指導などを行います。