Treatment
治療について
血栓性外痔核の血栓摘出術について
血栓性外痔核は、肛門の周囲に突然できる、激しい痛みを伴う血の塊(血栓)によるしこりです。軽度な場合は軟膏や内服薬による保存療法も可能ですが、痛みが強い場合には、痛みの原因である血栓を直接取り除く「血栓摘出術」が有効な治療法となります。この手術は短時間で完了するため、患者様の身体的・精神的な負担を抑え、根本的な苦痛からの解放を目指します。
手術の適応(対象となる方)
血栓摘出術は、特に以下のような症状や状態にある患者様を対象とします。
- 肛門に突然の激しい痛みを伴う、硬いしこりがある方。
- しこりが青紫色に変色し、強い腫れを伴っている方。
- 痛みが強く、座る、歩く、排便といった日常生活動作に著しい支障をきたしている方。
- 発症後、痛みのピークである2〜3日以内に来院された方。
- 軟膏や内服薬による保存療法では痛みが改善しない方。
手術術式の選択
血栓性外痔核の治療方針は、患者様一人ひとりの症状の重症度、痛みの程度、そしてご希望に応じて、最も負担の少ない方法を慎重に選択します。当クリニックでは、患者様の苦痛を最小限に抑え、早期の社会復帰を目指すため、特に痛みが強い場合には血栓摘出術を積極的にご提案しています。
血栓性外痔核の主な治療法には、大きく分けて「保存療法」と「血栓摘出術」があります。
保存療法
- 適応: 痛みが軽度で、経過観察が可能な方。
- 方法: 軟膏や内服薬、便通コントロールなどにより、血栓が自然に吸収されるのを待ちます。
- 特徴: 手術が不要で体への負担は少ないです。しかし、痛みがなくなるまでに1週間、血栓が完全に吸収されるまでには1ヶ月程度かかる場合があります。
血栓摘出術
- 適応: 痛みが強く、早期の痛みの軽減を強く希望される方。
- 方法: 局所麻酔下で患部を小さく切開し、中の血栓(血の塊)を取り除きます。
- 特徴: わずか5分〜10分と短時間で終了し、痛みの根本的な原因を直接取り除くため、術後すぐに痛みの軽減が期待できます。
当クリニックでは、患者様の苦痛を第一に考え、それぞれの症状に合わせた最適な治療法を提案いたします。患者様がどのような治療を望んでいるかを丁寧にヒアリングし、最も負担が少なく、効果的な治療法を一緒に見つけていくことを重視しています。
手術の詳細
血栓性外痔核の血栓摘出術は、患者様の身体的・精神的な負担が少ない低侵襲な治療です。
麻酔・所要時間
- 麻酔方法: ほとんどの場合、患部に直接麻酔薬を注入する「局所麻酔」を使用します。
- 手術時間: 手術時間はわずか5分〜10分程度で終了します。
手術・治療手順
- 術前準備: 診察で患部の状態を正確に診断します。
- 麻酔導入: 患部に局所麻酔薬を注入し、麻酔が効いている間は痛みはありません。
- 患部の処理: 腫れた皮膚をわずかに切開し、中の血栓を摘出します。
- 止血: 丁寧に止血を行います。
- 術後ケア: 術後の注意事項を説明し、軟膏や内服薬を処方します。
この治療は非常に手軽に行うことができるため、安心して治療を受けていただくことができます。
期待される効果
血栓摘出術によって、以下のような効果が期待できます。
- 激しい痛みの即時的な解消: 痛みの原因である血栓を直接取り除くため、術後すぐに痛みからの解放が期待できます。
- 腫れと違和感の軽減: 腫れが引き、肛門の不快感が解消されます。
- 早期の社会復帰: 術後数日〜1週間程度で日常生活やデスクワークなどの仕事に復帰できます。
- QOL(生活の質)の向上: 痛みの恐怖から解放され、座る、歩く、排便するといった日常動作を安心して行えるようになります。
手術のリスクと合併症
血栓摘出術は安全性の高い治療ですが、一般的な外科手術と同様に、いくつかのリスクや合併症が考えられます。
一般的なリスク
- 出血、感染、疼痛、腫れ。
特有のリスク
- 再発: 血栓性外痔核は、排便時のいきみや長時間の座位などが原因で再発する可能性があります。
- スキンタグ: 大きな血栓だった場合、術後、肛門の皮膚がたるみ、スキンタグとして残ることがあります。
リスク軽減への取り組み
当クリニックでは、これらのリスクを最小限に抑えるための体制を整えています。経験豊富な専門医が正確な診断を行い、術後のきめ細やかな指導で再発リスクの低減に努めます。